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皮膚に起こる炎症性変化を湿疹(皮膚炎)といいます。皮膚科患者の1/3を占める最も多い疾患ですが、湿疹は原因や発症のしかたが多岐にわたります。原因が特定できる場合もありますが、はっきりしないこともあります。
湿疹のうち、外部からの接触により発症するものをかぶれ(接触皮膚炎)とよびます。接触皮膚炎には一時的刺激性のものとアレルギー性のものがあります。
一次刺激性のかぶれは、一定の閾値を超えれば初めてさわる物質でも発症します。皮膚の乾燥など皮膚表面の防御能力が落ちると発症しやすくなります。そういった場合は今まで使用して問題のなかったシャンプーや化粧品でも刺激となり発症することもあります。その他原因で多いのは、油や洗剤、石鹸など、食べ物ではしょうゆや香辛料などがあげられます。乳幼児のおむつかぶれも刺激性のかぶれです。
アレルギー性のかぶれは原因物質に複数回触れてアレルギー感作が成立した後に再度原因物質に再接触すると症状が現れ、触れた部分以外にも広がることがあります。原因物質は染髪料、金属、化粧品、装身具、石鹸、洗剤、合成樹脂、医薬品など多岐にわたります。
湿疹とかぶれの治療にはステロイド(外用薬)を用います。かゆみが強いときは抗ヒスタミン剤を併用することもあります。