広尾皮フ科クリニック

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蕁麻疹 - 一般皮膚科

蕁麻疹は、膨疹(ぼうしん)と言って蚊に刺されたような少し盛り上がった境界のはっきりした皮疹が突然出現します。これらがつながって地図のような形を呈することもあります。一般的にはかゆみをともなうことが多いですが、あまりかゆみを感じないこともありますし、かゆみだけでなく熱っぽい・痛がゆい等と感じる人もいてその訴えは様々です。ただいずれも24時間以内にほぼ跡形も残さずいったん消失するという点で共通するのが蕁麻疹です。

 

蕁麻疹は短時間のうちにいったんは消失する病気なので、発症してもそのまま放置している人も多く見られます。しかし蕁麻疹が慢性化し1ヶ月以上続く慢性蕁麻疹の状態になると、非常に治りづらくなります。慢性蕁麻疹の中には、数年から十数年以上も薬を飲み続けている人もいます。このため蕁麻疹を発症したら、なるべく早く皮膚科に相談してください。

 

ほとんどの蕁麻疹は一過性にかゆみや皮疹が出るだけですが、顔や唇が腫れたりのどの腫れや腸の腫れをともなう場合も時にみられます。発疹とともに息苦しさを感じたり、下痢や腹痛をともなう場合は、早急に医療機関を受診してください。

 

原因

蕁麻疹の原因は非常に多彩です。大きくアレルギー性と非アレルギー性に分類されます。甲殻類、ソバ、果物などのアレルギーで発症することもありますが、多くは非アレルギー性です。非アレルギー性の原因としては食物、寒冷刺激、日光、感染症、ある種の薬剤、疲労など軽度の体調不良などが疑われることもありますが、原因不明の場合も多くみられます。また複数の原因が組み合わさって起こる場合もあると考えられています。食物と運動が合わさって起こる蕁麻疹もあります。

 

治療方法

まず、原因、悪化因子がわかる場合にはこれらを取り除き避けることが必要です。そのうえで薬剤による治療を行います。第一選択は抗ヒスタミン剤、抗ヒスタミン作用を持つ抗アレルギー剤です。

 

蕁麻疹が完全におさまるまでには、ある程度の期間、薬を服用することが必要です。薬を飲んで治ったと思っても、途中で中止すると蕁麻疹が再発することがあるので、自己判断で服薬を中止せず、最後まできちんと薬を飲み続けてください


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院長・医学博士、和泉 達也

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(美容皮膚科)

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